【チャットGPT vs Gemini】名前を呼ばれなかった夜(出題編)

AI共作あるある小説集

今回のお題

今回は趣向を少し変えます!!

まずはチャットGPTに推理小説を作ってもらい、GoogleのAIであるGeminiがその小説の犯人を当てることができるのかという検証実験です。

題してチャットGPT vs Geminiです!!!

今回チャットGPTに作ってもらった推理小説のテーマは

「探偵もの」「殺人事件」「考察系」「登場人物の中に犯人はいるが、読者に犯人は明かさない」という条件です。

犯人は必ず登場人物にいないと、いくらでも逃げれてしまうので、公平性を保つために、必ず「犯人はこの中にいる」としました。

今回はチャットGPTが作った小説のみを公開し、Geminiの推理と犯人発表は次回の記事とします。

なのでみなさんもコメント欄に犯人を予測してみてください!

名前を呼ばれなかった夜

雪は、音を奪う。
 白鷺荘に降り積もるそれは、人の声も、足音も、そして躊躇までも吸い込んでいく。

 私――私立探偵の朝倉がこの山奥の温泉宿に呼ばれた理由は、ひどく曖昧だった。

「昔のことを、整理したい」
「警察ではなく、あなたに聞いてほしい」

 三谷 恒一から届いたその連絡は、三日前。
 そして今、彼は死んでいる。


1 死体

 離れの書斎。
 障子は閉め切られ、電気だけが不自然に明るかった。

 三谷は、机に向かったまま倒れていた。
 椅子ごと後ろに崩れ、後頭部には深い陥没。
 机の端に置かれていた文鎮には、乾きかけた血が付着している。

「即死、でしょうね」

 女将の鷺沢が震える声で言った。

 私は頷き、周囲を見回した。
 争った形跡はない。
 机の上の書類は整然としており、椅子も倒れていない。

「つまり、不意打ちです」

 誰かが、三谷の背後に立ち、
 ためらいなく振り下ろした。

 その「誰か」は、三谷に警戒されていなかった。


2 閉ざされた宿

 雪崩の危険で、山道は封鎖。
 警察の到着は、最短でも翌朝。

 今夜、この宿にいる人間だけが、
 事件を起こせる条件を満たしている。

 被害者を除き、宿泊者は五人。


3 残された五人

相沢 恒一

 三谷の大学時代からの友人。
 今回の出版企画の共同責任者。

「彼とは長い付き合いでした。
 まさか、こんなことになるなんて……」

 口調は穏やかだが、感情が平坦すぎる。


相沢 美紀

 相沢の妻。
 三谷とは「初対面」と言うが、
 視線が三谷の遺体に向かうたび、微妙に揺れる。

「私は……主人と部屋にいました」

 そう言いながら、
 彼女は自分の手を握りしめていた。


中原 恒一

 三谷の部下で編集者。
 今回の企画を実務面で仕切っていた。

「僕は温泉に行ってました。
 九時半くらいです」

 答えは即座だが、
 言い切りが強すぎる。


中原 玲奈

 中原の妹。
 同行者だが、三谷とは以前から面識がある様子。

「ロビーで本を読んでいました。
 誰とも会ってません」

 その本のタイトルを、彼女は言わなかった。


女将・鷺沢

 宿の切り盛りを一人で行う女性。

「昨日の夜、少し言い合いになりまして……
 でも、それだけです」

 理由については、口を閉ざした。


4 最初の聞き取り

 私は全員を広間に集めた。

「まず確認します。
 三谷さんが亡くなったのは、
 昨夜九時半から十時の間

 全員が黙って頷く。

「その時間帯、
 書斎に近づけた人は?」

 沈黙。

 相沢が口を開いた。

「……離れには、誰でも行けます」

 それは事実だった。
 つまり――
 全員に機会がある


5 書斎の違和感

 私は再び書斎を調べた。

 机の引き出し。
 そこには、一冊のメモ帳。

 最後のページだけが、
 きれいに破り取られている

 ゴミ箱にも、床にも、
 その紙はない。

「持ち去られた、か」

 なぜ破った?
 なぜ捨てなかった?

 その答えは、
 読まれては困る内容があったからだ。


6 三谷の目的

 三谷は、この宿で何をしようとしていたのか。

 鞄の中から、
 私は別のメモを見つけた。

「今夜、話す
もう隠せない
全員の前で」

 “全員”。

 つまり、
 ここにいる五人全員に関係する話。

 それを止める理由を、
 誰もが持っている


7 小さな矛盾

 聞き取りを重ねるうち、
 小さな歪みが見えてきた。

  • 相沢は「話した」と言ったが、内容を語らない

  • 美紀は「一緒にいた」と言いながら、空白の時間がある

  • 中原の温泉利用時刻は、帳簿と一致しない

  • 玲奈の読んでいた本は、三谷の鞄に入っていたもの

  • 女将は、口論の原因を説明しない

 どれも、決定打ではない。
 だが――
 重なりすぎている


8 同じ名前

 もう一つ、
 気になることがあった。

 三谷。
 相沢。
 中原。

 この場には、
 「同じ名前」を持つ人間が三人いる。

 偶然にしては、
 できすぎている。

 そして三谷は、
 その名前に関する過去を――
 知っていた


9 夜

 夜が深まるにつれ、
 宿の空気は重くなっていった。

 誰もが、
 何かを待っている。

 あるいは、
 何かが暴かれないことを。

 私は、確信し始めていた。

 この事件は、
 「誰が殺したか」では終わらない。

 「誰が黙ることを選んだか」
 その問題なのだ。

10 沈黙の配置

 夜明け前、白鷺荘は異様な静けさに包まれていた。
 雪は止み、代わりに霧が立ち込めている。音は戻らないままだ。

 私は一人、帳場の隅でメモを整理していた。

 犯人を当てるのは難しくない。
 だが――
 指を差すことと、真実に触れることは違う。

 この事件の核心は、
 「殺したかどうか」ではない。
 **「なぜ、誰も止めなかったのか」**だ。


11 女将の話

 最初に話を聞いたのは、女将の鷺沢だった。

「昨夜の口論、理由を話してもらえますか」

 彼女はしばらく黙っていたが、
 観念したように息を吐いた。

「……三谷さんは、
 昔この宿で起きた出来事を、
 本に書こうとしていました」

「出来事?」

「ええ。名前を変えて、
 でも、わかる人にはわかる形で」

 私は頷いた。
 暴露ではなく、再構成
 出版人らしいやり方だ。

「それで?」

「それが、
 “ここにいる人たち全員”に関わる話だと」

 女将は、それ以上語らなかった。
 語れなかった、のかもしれない。


12 玲奈の本

 次に、中原玲奈を呼んだ。

「ロビーで読んでいた本、
 三谷さんの鞄に入っていましたね」

 彼女は、驚かなかった。

「……はい。借りたんです」

「いつ?」

「昨日の夕方」

「なぜ?」

 玲奈は、一度だけ視線を伏せた。

「昔のことが、書いてあったから」

 それ以上は、何も言わなかった。
 だが、それで十分だった。

 彼女は、
 三谷が何を書こうとしていたかを、
 事前に知っていた


13 中原の時間

 兄の中原を呼ぶ。

「温泉に行った時間、
 帳簿と五分ずれています」

「……そんな細かいこと」

「五分あれば、人は殺せます」

 中原は黙り込んだ。

「あなたは、
 三谷さんが“今夜話す”と知っていましたね」

「……編集者ですから」

 否定しなかった。
 否定できなかった。

「企画が潰れるから?」

「それだけじゃない」

 彼は、苦しそうに言った。

「……書かれたら、
 人生が終わる人が、いる」

 それが誰かは、
 彼は言わなかった。


14 相沢夫妻

 最後に、相沢と美紀を呼んだ。

「相沢さん。
 昨夜、三谷さんと何を話しましたか」

「……昔のことです」

「どんな?」

「名前の、話です」

 そこで、すべてが繋がった。

 同じ名前。
 書こうとしていた過去。
 全員に関わる出来事。

 美紀が、小さく口を開いた。

「……私は、途中で席を外しました」

「なぜ?」

「聞いてはいけない気がしたから」

 それは、
 聞けば戻れなくなる話だった。


15 再構成

 事実を並べ直す。

  • 三谷は、過去の出来事を公にしようとしていた

  • それは、この場にいる全員に関係する

  • 少なくとも二人以上は、事前に内容を知っていた

  • 三谷は、書斎で誰かと話していた

  • その相手は、警戒されていなかった

  • 文鎮は、その場にあった

  • 不意打ちで、即死

 殺意は、
 突発的だったかもしれない。
 だが――
 動機は、長い時間をかけて熟成されていた


16 探偵の選択

 夜が明け、警察の到着が近づく。

 私は全員を広間に集めた。

「犯人は、
 この中にいます」

 誰も驚かなかった。

「そして、
 その人がなぜ殺したかも、
 皆さんは薄々わかっている」

 視線が交錯する。
 否定も、糾弾もない。

「ですが――
 私は名前を呼びません」

「なぜですか」

 それは、誰の声だったか。

「この事件は、
 名前を呼んだ瞬間に、
 もう一人の人生が壊れる事件
だからです」

 沈黙。

 だがそれは、
 逃避ではなかった。


17 余白としての真実

 警察は、やがて結論を出すだろう。
 あるいは、出せないかもしれない。

 だが、
 ここにいる全員は知っている。

 誰が、
 最後に書斎へ向かったのか。
 誰が、
 文鎮を手に取ったのか。

 そして――
 誰が、止めなかったのか


18 霧の外へ

 宿を出るとき、
 霧は少しだけ晴れていた。

 名前を呼ばれなかった者。
 名前を呼ばなかった者。

 この事件に、
 答えはある。

 だがそれは、
 声に出してはいけない答えだ。

 考えるために、
 ここに置いていく。

 ――読む者のために。


 

締め

総評は次回に持ち越します。

この小説からどのような推理が生まれるのか楽しみですね!!!

正解記事は12月31日に公開します。

お楽しみに!!!

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